Sリーグ第19節、アルビレックス新潟シンガポールはアウェーでブルネイDPMMと戦う。
前節のヤングライオンズとの一戦では、前半33分に稲葉のゴールで早々に先制し最下位相手に大勝が予想されたが、佐野翼の一発退場の影響もあり大苦戦。ボールを保持しながらも得点を奪えず1−0のまま終了。今季初先発GK山田修平のファインセーブもあり、 辛勝という形で終わった。
勝点3を積み上げ首位をキープするアルビSだが、消化試合の少ない2位タンピネス、3位ホーム・ユナイテッドとの差は小さく、まだまだ優勝が見えているわけではない。今日は出場停止の佐野を欠くものの、しっかりと攻守に集中しアルビSらしい試合展開で勝点3を持ち帰りたい。
今日の対戦相手ブルネイDPMMは、リーグ戦15試合を戦い勝点5、順位は下から2番目の7位。また、前節のホーム・ユナイテッド戦で退場した主力2選手を欠く苦しい台所事情と、現在のチーム状況やここまでの数字だけ見ると決して負ける相手ではない。しかし、ケガから復帰し前節もゴールをあげた長身FWラマゾッチが先発予定。過去には彼のポストプレーと高いヘディングから何度も痛い目を見ており、スピードあふれる両サイドからのクロスとあわせて一発には十分警戒が必要だ。
いずれにしても、楽に勝てる相手など存在しないのは当然のこと。最後まで戦う姿勢を貫き、ブルネイまで応援に来てくれているサポーターや自宅で応援してくれているファンの皆様に勝利を届けたい。試合は午後8時15分キックオフ!
最初のシュートはアルビS。右サイドでスローインを受けた中井が中央にドリブル、そのまま左足で強烈なシュートを放つ。
12分、中央でボールを受けた長崎が強烈なミドルシュート、入ったかに思われたが鋭い弾道はバーを叩き真下に跳ね返る。そこに飛び込んだ阪本はシュートを打つ前にブロックされ惜しくもゴールならず。
14分、左サイドからクロスを許すと、中央で合せられるがなんとか身体を張ってブロック。
相手の長身FWと競り合う秋山
15分、ラインをあげたところで裏に抜け出されピンチ、右からのクロスは飛び出した野澤を越えそのままゴールに向かうが、ギリギリにところで田中が掻き出し事なきを得る。
26分、ここでアルビSが先制!ゴール正面やや左で得たFKのチャンス。ここで長崎が送ったボールはそのまま相手GKがキャッチするかと思われたが、一旦キャッチしたボールをGKがファンブル。ここに飛び込んだ田中が押し込みラッキーな先制点が転がり込む!
貴重なゴールを挙げた田中
29分、カウンターから元田が左に運びパスを送ると、左サイドでボールを受けた阪本が中央にドリブル。軽やかなステップで相手をかわすとフリーでシュート。しかし強烈なシュートは相手GKのファインセーブに合う。
35分、再びスローインを受けた元田がドリブルし中央にラストパスを送ると、エリア内で受けた阪本が反転しシュート。素早い足の振りで放ったシュートは惜しくもゴール右。
相手の陣形はワントップに中盤を開いた形で4人を配置し、ディフェンスラインは5枚。比較的中央にスペースがあるため、アルビSディフェンスラインからのパスが通りやすく、中井、阪本、長崎が起点となり攻撃を組み立てる。
その後も何度かいい形を作り、サイドからのクロスや中央でのパス交換から相手エリア内に攻め込むが決定機にはならず前半終了。
後半立ち上がりの47分、相手の左からのクロスをヘディングであわされるが右にそれる。一瞬マークがずれてヒヤッとする場面。
豊富な運動量でチームを牽引した稲葉
50分、右サイドで相手を倒した熊田にイエロー。このFKから中央でヘディングシュートを許すが、野澤が正面で弾き危ない場面を防ぐ。
54分、ラマゾッチとヘディングで競り合った秋山にイエロー。
56分、右サイドへのロングボールから小気味よくパスをつなぎ、相手ペナルティエリア前を横切り逆サイドへ。エリア左から元田がフリーでクロスを送ると、飛び込んだアルビS3選手のうちの阪本がスライティングシュート。しかしうまくミートできずにゴール右にそれてしまう。
64分、左でロングボールを受けた阪本がうまくキープ、背負った相手をかわして切れ込みシュート。はね返されたボールを今度は鎌田が拾いドリブル、左サイドを突破しエリア内に侵入し相手を撹乱する。
69分、相手の速攻を許すと、エリア内に放り込まれたボールに飛び込まれ危ない場面。しかし野澤がギリギリ先に触りピンチを防ぐ。
ギリギリのところでチームを救う野澤
73分、右サイドで2人が置き去りにされフリーでクロスを入れられると、立て続けにゴール正面からシュートを打たれるがアルビDF陣が身体を投げ出しすべてブロック。アルビSの集中は切れていない。
74分、アルビSは熊田に代えて免田を投入する。
途中出場ながらディフェンスで力を発揮した免田
79分、相手のクロスをクリアーしようとした秋山のヘディングがそのままゴールマウスへ。危うくオウンゴールになりそうな場面は野澤がしっかりキャッチ。
その後はロングボールを送り続けるブルネイDPMMとそれを跳ね返すアルビS、ボールが行ったり来たりの展開。その中でも、アルビSはうまくこぼれ球を拾い速攻を繰り出す。
アルビS守備陣は最後まで集中を保った
アディショナルタイム、相手の戻りが遅いとみたアルビSは素早いスローインから速攻。
田中が持ち上がり前線の阪本へ。フリーで受けた阪本は目の前のDF一人をかわしてシュートするが、ギリギリでブロックされる。
その後、アルビSは中井に代えて近藤、阪本を下げて佐藤を投入し逃げ切りをはかる。
そしてタイムアップ。相手の執拗なまでのロングボールもしっかり弾き返し、田中のゴールを守りきりアウェーで勝点3をゲット!
Sリーグ第19節(アウェー)
【日時】
2017年9月16日(土)20時15分 キックオフ
【対戦相手】
ブルネイDPMM
【会場】
Hassanal Bolkiah National Stadium
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール 1
ブルネイDPMM 0
【アルビS得点者(アシスト)】
26′ 田中脩史
【選手交代】
76' 熊田瑠偉 → 免田朋己
90'+2' 中井涼太 → 近藤将誠
90'+4' 阪本翔一朗 → 佐藤皓生
Pictures are provided by Great Eastern HYUNDAI S.League.
試合詳細はこちら
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