Sリーグ第9節、アルビレックス新潟シンガポールはアウェーでタンピネス・ローバーズFCと戦う。前節のゲイラン戦をもって、一通り全チームと戦い第1クールを終了。Sリーグは全チームと3試合を戦うが、これで3分の1を消化、今日の試合から第2クールに入ることになる。
タンピネスとは、今季開幕戦にナショナルスタジアムで戦い、2−1で勝利したものの、先制を許し最後まで苦しめられた。現在6勝2敗勝点18で2位につけており、8試合で得点13、失点6と爆発的な攻撃はないものの手堅い内容で勝ち切っている。アルビSとは勝点差4。今日の結果が今後の優勝争いに大きく響いてくるのは間違いないだけに、ここで叩いて勝点差を広げておきたい。
試合前から降り始めた雨がピッチを濡らす中、午後7時30分キックオフ!
2分、いきなり危ない場面を作られる。左CKからヘディングであわせられるとゴール左へ。しかし、これをヘディングでクリアー。その後のCKでもニアであわせられるが、わずかにバーを越え事なきを得る。
キックオフ直後から、タンピネスは果敢に攻撃を仕掛けてくる。ボールを奪うと素早くサイドに展開、そこから縦に押し込んでくる攻撃にアルビSは防戦を強いられ、なかなか攻撃に転じられない。
しかし28分、ここで均衡が破れる!エリア外・左45度付近からFKのチャンスを得ると、長崎の蹴ったボールを田中がドンピシャのヘッドを叩き込む!若干相手ペースだっただけに、セットプレーで先制をあげられたのは大きい。
38分、左サイドを完全に破られエリア内に侵入を許すが、相手の速いグラウンダーのクロスを野澤がキャッチ。さすがにどのような場面でも落ち着いている。
40分、右サイドから送られた縦へのボールに、抜け出した佐野がミドルシュート。しかしバーを越える。
試合はその後も一進一退のまま進み45分を経過、1点リードで前半を終了。
後半開始直後の46分、ロングボールから相手ゴール前での混戦に持ち込んだところ、エリア内で佐野が相手に引っ張られいきなりPKをゲット!これを佐野が自ら決め2点目を追加!相手の戦意を削ぐゴールで試合は俄然有利な展開に!
53分、阪本が相手選手との小競り合いでイエロー、しかし阪本の顔にパンチを入れた相手選手には一発レッド、人数でも優位に立つ。
その後試合は若干荒れ模様。あちこちでアルビS選手が倒される。
62分、中盤でうまくつなぎ好機を作ると、最後は右から送ったクロスをファーサイドで長崎がボレーシュート。しかしミートせずバーを越える。
66分、相手ゴール正面でFKを得ると、長崎のキックは枠を捉えるがスピードがなく相手GKにキャッチされる。
69分、カウンターで右サイドから攻め込まれ、エリア内への侵入を許しシュートを打たれるが、ここでも野澤が弾きピンチを救う。
しかし70分、左CKからこぼれ球を押し込まれ1点を返されてしまう。。
71分、左CKのチャンスではニアで秋山が合わすもボールはサイドネット裏側。
76分、相手のカウンターを受けピンチ。最後は左サイドから速いクロスを入れられるが、誰にも触れず逆サイドに流れピンチ脱出。
78分、ここで追加点!縦に入れた速いボールを佐野が相手と入れ替わるようにトラップ、前を向いてドリブルで進み迫り来る相手もうまくかわして放った強烈なシュートが左角に決まり3点目!1点差となり相手が勢いづいてきたタイミングだけに、これは味方の士気をあげ相手を意気消沈させる得点!
79分、阪本に代えて元田を投入。
84分、相手ゴール前で長崎が囲まれながらも鋭いドリブルで抜き去りミドルシュート。おしくもバーを越える。
アディショナルタイム、アルビSは中井に代えて近藤を投入。
さらにアディショナルタイム、田中が左サイドから攻撃を仕掛けると、一旦はね返されたボールを再び田中が拾いそのままエリア外から強烈なシュート、これが見事にゴール右に決まりアルビSがダメ押しの4点目を挙げる!
その後もアルビSは一人少ない相手をいなして時間を消費し、危なげなく試合をクローズ。首位攻防戦ということで接戦が予想されたが、終わってみれば4−1と圧勝。田中・佐野がそろって2ゴールと、アルビSの勢いはまだまだ続く!
2017 Sリーグ 第9節
【日時】
2017年5月21日(日)19時30分 キックオフ
【対戦相手】
タンピネス・ローバーズFC
【会場】
ジュロンウェストスタジアム
【スコア】
タンピネス・ローバーズFC 1
アルビレックス新潟シンガポール 4
【アルビS得点者・アシスト者】
28′ 田中脩史(長崎健人)
47′ 佐野翼(PK)
78′ 佐野翼
90′ 田中脩史
【選手交代】
79′ 阪本翔一朗 → 元田龍矢
90′ 中井涼太 → 近藤将誠
【田中脩史選手コメント】
・タンピネス・ローバーズとの2戦目を振り返って
「今節から第2クールがスタートということで監督の話の中にもあったのですが、
1度初心に戻りここからまた波に乗り、更に突き進んでいくためには大事な1試合でしたし
失点こそ許してしまいましたが、いい形で試合を終えれたのはよかったと思います。」
・今季初得点を振り返って
「今までなかなかセットプレーでの得点をあげることができていなかったので、必ず決めたいという気持ちはありました。
そして今日の試合での1本目のセットプレーということもあり、チャンスはあると思っていました。狙い通り相手のマークを外すこともでき、良い形で得点を決めることができたと思います。」
・2得点目の感想
「正直、2点も決めることができると思っていなかったのですが、
シュートの意識を持ち続けていたことが結果として表れたと思います。
また、その意識を持ち続けることはチームとしても個人としても相手にとっては脅威となってくると思うので、引き続き得点を狙っていきたいと思います。」
・次節への意気込み
「金曜日のホームゲームということで、サポーターの方もたくさん来てくださると思います。
そこでしっかりとおもしろいゲームを見せることができるように、
次節まで期間は少し短いですが、しっかりと準備していきたいと思います。」
・サポーターへメッセージ
「現在首位をキープできているのは、今節のようにアウェーゲームにも関わらず、足を運んでくださる多くのサポーターの応援があってこそだと思います。
まだまだ試合は続きますが、優勝に向けて1戦1戦しっかりと戦っていきますので、応援よろしくお願いします!」
★ゲーム詳細ページはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=RYD6N5j7_c4